2016/05/18

お絵描き入門:アクリル絵具も一番

これから絵を描き始めようと考えている方には、油彩絵具をお薦めしますと描きました。
お絵描き入門:油彩絵具が一番
ですが、現在私が専ら使っているアクリル絵具も宣伝しておかなくてはならないと思いましたので⋯。

アクリル絵具は、発色や絵肌が油彩絵具と見分けがつかないほど似ているし、基本的な描き方もそっくり。どちらで描いても、同じ絵ができてしまうとは過言ではありません。

決定的に異なるのは乾燥時間。油彩絵具が1日~数日かかるところ、アクリル絵具は数分。あっという間に乾くので、色が混ざる事もなく、色の上にどんどん別の色を置いて行けます。一旦乾くと水に溶けない事もあって、仕事が速い。

しかし、すぐに乾いてしまうという事は、油彩絵具の様に画面の上で別の色をグチャグチャと混ぜ合わせてボカシグラデーションを作ったりできない弱みに。実際には、アクリル絵具では、別の色を乾いた筆で擦り付ける「ドライブラシ技法」で可能なのですが、油彩絵具での出来上がりとは異なるニュアンスです。乾燥時間の長短、これがアクリル絵具が良いか油彩絵具が良いかの分かれ道になると思います。

ただし、両方を使い分けているブロの画家がいるぐらいですから、どちらを取るかを真剣に悩む必要はありません。興味があれば両方やっちゃえばいいのです。筆を始め多くの画材が共通に使えますし。

併用する方法もあります。最初アクリル絵具で描き、その後油彩絵具で仕上げるという方法です。いいとこどり万歳。油彩絵具の上にアクリル絵具を塗らないようにさえ気を付ければ、問題はありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿